加齢とともに尿失禁が増え、成人女性の約25%、つまり4人に1人は尿もれの
経験者だそうです。
不意に尿がもれてしまった~~~ww
他人ごとだと思っていたのに・・・まさか私が尿もれ??
40代でも3割の女性が尿もれ経験者
調査によると、70代の女性の半数近くが尿もれ(尿失禁)の経験があり、
50代で38%、40代でも28%にのぼります
尿もれは、骨盤底筋がゆるんでいるサイン!
骨盤底筋が健康な状態であれば、ちょっとした運動などでお腹に力がかかっても
骨盤底筋の組織が反射的に尿道口を締め、尿もれを防ぎます。
しかし、骨盤底筋がゆるむと、尿道口をキュッと締めることができず、尿がもれてしまいます。
尿もれは骨盤底筋がゆるんでいるサインとも言えます。
「せき」や「くしゃみ」時にもれる人が8割以上!
女性40代の尿もれ経験者に行った調査によると、8割以上の人が
「せきやくしゃみをしたとき」と回答しています。
40代の女性の尿漏れの原因として圧倒的に多いのが「腹圧性尿失禁」による尿もれです。
腹圧性尿失禁というのは、お腹に力が入った時に尿漏れしてしまう症状のこと。
重いものを持った瞬間や笑った瞬間、運動をしていて力が入った瞬間に思わず「あっ!」と
漏れてしまう方は、この腹圧性尿失禁の可能性が高くなります。
40代の女性の場合、加齢により徐々に骨盤底筋という膀胱を支える筋肉がゆるんできます。
特に出産経験がある方は出産の際に骨盤底筋が伸びてしまうことで尿もれしやすくなっています。
また腹圧性尿失禁は肥満の方や便秘がちな方にも多いと言われます。
また40代の女性の方は更年期に差し掛かりますが、更年期になり女性ホルモンのバランスが
崩れることで尿もれしやすくなっているとも言われています。
もちろん女性の中にも病気が原因で尿漏れしてしまう方もいらっしゃいます。
病気が原因での尿漏れは「切迫性尿失禁」と言われますが、女性の場合は過活動膀胱や膀胱炎が
原因になることが多いようです。
40代の尿もれは生活習慣の見直しを!
また、「スポーツや運動時」「大笑いしたとき」など腹部に圧力がかかった
場面が多いようです。
その他、「冷えたとき」「冬の時期」なども挙げられています。
40代の尿漏れは生活習慣の乱れが遠因になっていることもあります。
例えばコーヒーやビールなど、利尿作用が高い飲み物を好んで飲んでいると頻尿になりやすく
その結果トイレまで我慢できず尿漏れしてしまうことも…
また40代になると心臓や血管の機能が衰え始め、若い頃よりもむくみやすくなります。
むくんで下半身に溜まった水分が原因で特に夜間に頻尿になってしまうことも・・・・
適度な運動をしたりゆっくり湯船に浸かることでむくみを防止することができます。
40代になると男女ともに肥満に悩む方が増えてきますが、お腹の脂肪が膀胱を圧迫したり
骨盤底筋の緩みの原因にもなります。
また腹筋の衰えなどが原因で便秘になってしまい、その結果膀胱が圧迫されて尿漏れしている方も。
肥満も便秘も改善するためには健康的な食生活と適度な運動が大切です!
忙しくてなかなか運動できないという方も、いつもより多く歩いてみることを意識して
エレベーターは使わず階段を使ってみる、など日常の中で少しずつ運動の習慣をつける!
40代で尿漏れが気になる場合には病院に行くのもおすすめです
40代から増えてくる尿漏れですが、日常の中で簡単に行える体操や生活習慣の見直しで
症状が改善してくることもあるので、尿漏れの程度が軽い方やなかなか病院に行けない方は
日常生活の中から少しずつ予防に努めてみましょう!
骨盤底筋を鍛える体操
40代の女性の尿漏れや男性の排尿後尿滴下による尿漏れには、骨盤底筋を鍛える体操が
効果的です。
骨盤底筋は簡単に鍛えることができるので、空いた時間などに試してみてくださいね。
では、やり方をご紹介します。
【立ったままの状態でやる場合】
1.足を肩幅に開き体の力を抜く。
2.尿道から肛門の辺りをキュッと締め5秒数えて力を抜く。
(男性の場合は肛門の締りを意識しましょう。)
【寝転がった状態でやる場合】
1.仰向けに寝転がったまま足を肩幅に開き、膝を立てた体勢になる。
2.そのままおしりを持ち上げ5秒キープしてから力を抜く。
この時尿道から肛門に力が入るように意識しましょう。
これを10回で1セットとし、1日で3~5セット行うようにしましょう。
この骨盤底筋を鍛える体操は座った状態でも行えます。
座って行う時には背筋を伸ばしお腹がずれない状態で、尿道から骨盤まで力を入れてみましょう。
尿もれの2つの種類を知ろう!
尿もれは大きく分けておもに腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の2つがあり、
自分がどちらなのかを知っておけば、病院を受診する際も症状をはっきり
伝えることができます。
腹圧性尿失禁
腹圧性尿失禁はせきやくしゃみ、笑ったり重いものを持ち上げたりする
などしてお腹に力が入ると尿もれを起こします。
出産経験者、肥満の人が起こりやすく、特に2回以上経験がある女性は
発症率が高くなります。
骨盤底の筋肉がゆるんで膀胱などの臓器を支えられなくなり、
尿道がぐらついて尿がもれてしまうのです。
肥満や更年期の女性ホルモン低下も原因となります。
また・・肥満と腹圧性尿失禁の関係についての研究結果があり、
減量すると改善することが報告されています。
改善方法としては?

ご自身でできる骨盤底筋訓練と減量をお勧めします。
骨盤底筋訓練はイスの背に持たれず、姿勢よく腰をかけ、膣や肛門を
10秒ほど収縮させてからリラックスさせる。
これを10回、1日5回を目安にやってみてください。
薬物治療としては尿道の閉じる力を高める薬がありますが、
効き目が弱い方や重症の方はやはり手術が必要になります。
尿道の下面に1センチ幅のテープを埋め込んでぐらつきを支えるもので、テープをU字型に
4埋め込むTVT手術とV字型に埋め込むTOT手術の2つがあるようです。
成功率は高く、数日の入院で済むそうです。
切迫性尿失禁
切迫性尿失禁ですが、これは膀胱が過剰に収縮してしまう過活動膀胱によって
引き起こされ、突然尿意を感じるのが特徴です。
日中だけでなく夜間の排尿回数も多くなります。
男女を問わず起こりますが、男性は前立腺肥大症の影響で尿もれが少ないのに対し、
女性は慌ててトイレに駆け込んでも間に合わずもれてしまうことが多いようです。
いつ起こるかわからないので外出を控えてしまうなど、腹圧性失禁よりも
生活の質を低下させる度合いが高いと言われています。
切迫性失禁にも骨盤底筋訓練は有効です。
それと・・・もう一つは膀胱訓練。
尿意を感じても少し我慢してから行くようにする訓練です。
過剰な飲水も控えましょう。
この治療に使われるのが副交感神経の働きを抑制し、膀胱の異常な収縮を
抑える抗コリン薬と・・・
もう一つが膀胱の筋肉を弛緩させて広げるβ3アドレナリン受容体作動薬で、
現在この2つが治療薬の柱になっています。
抗コリン薬とは?
抗コリン薬は、腹痛や頻尿、パーキンソン病などに投与されます。
「コリン(正しくはアセチルコリン)作用」とは、副交感神経から出た
神経伝達物質であるアセチルコリンが各臓器に働き効果を及ぼす作用です。
お腹が痛い時、腸管は活発に動いている状態で、
これを「コリン作用がすすんでいる」といいます。
抗コリン作用を持つ薬剤は、その痛みをとります。
頻尿にも同じように作用します。
腸管や尿道に働いた場合は腹痛や頻尿を抑えますが、まれに脳に影響を与え
様々な副作用を起こすことがあります。
抗コリン作用のある薬剤は、添付文書の副作用欄に「見当識障害、一過性健忘などの意識障害」の
記載があります。
薬剤によって違いはありますが、腸管や尿道に効くよう設計されていても、少量の成分が
脳内に移行するため、中枢神経系に副作用を及ぼすと考えられます。
発現頻度が多くないとはいえ、注意が必要です。
「薬」と名が付く物には必ず副作用があるものと・・・・
私は、あえて薬に頼らない生活をしたいと思っています。
トイレに行く回数は?
平均尿量は?1日1回200㏄から400㏄、1日の尿量は1500㏄くらい、
トイレに行く回数は1日4回~7回が正常といわれています。
ただ・・・ビールを多く飲んだ場合や水分をたくさん取った分
トイレに行く回数は増えてしまいます。
1日の尿量が2500㏄であっても異常ではありません。
尿もれは正しく理解して向き合えば必ず改善するものと
日々できる範囲で意識しながらやっています。
家でテレビを見ているとき、今すぐトイレに行けるという状況の中でも、
もう5分、もう10分と次のコマーシャルまで我慢してみるのも膀胱の訓練
になるのでできる範囲でやってみてください。
それでも・・・外出時には必ず(女性用)パッドは離せません。
男性の方もパンツに当てておくだけで不安がなくなります。
がまんできない瞬間モレに男性用尿漏れパッド はおすすめです。
骨盤底筋群の筋力をつけ、尿道が閉じる力を強くすることで腹圧性尿失禁を改善しながら、
重度の腹圧性失禁の場合骨盤底筋のトレーニングのみで完全に治すことは難しいかもしれません。
日々の生活を見直しながら、悲観的に考えず自然に受け入れて活きるのが楽だと思っています。